登山を始めて6年で、たまにキャンプも楽しんでいます。
今回は上記の様な悩みを解決出来る記事を書きました。
標高の高い山でのテント場や高校の山岳部が使うのをよく見かける緑一色のテント。
テントといえばモンベルやアライテント、ファイントラックなどをよく聞いたり、目にしたりすることも多いと思いますが、今回はヘリテージから出ている「エスパース・マキシム ナノ(1~2人用)」を他のテントと比較しながら紹介していきます。
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そもそもエスパースって何?
エスパースとはヘリテイジがカモシカスポーツから企画開発を引き継いだテントのブランドで、山岳ドームテントの先駆けとして絶大な信頼性を誇る山岳テントです。
エスパースの中にも様々なテントがありますが、どれも構造がシンプルで無駄が無く、高い剛性を誇っているので、春の降雨の多い季節から、冬期の降雪期、また風の強い高山帯など、様々なところで安定して使うことが出来ます。
エスパース 「マキシム ナノ」の魅力
まずは、マキシムナノの魅力を細かなところまで見ていきましょう!
オールシーズンで使える
マキシムナノはエスパースの中で唯一オールシーズンテントとして売り出されていて、装備品を取り替えることにより、夏山から厳冬期、遠征で使えるようになっています。
テントの詳しい説明は後のテント設営方法で書きます。
軽量性に優れている
マキシムナノ(1~2人用)は乾燥時の重量がペグ抜きで1.25kgしかなく、ヘリテイジのペグを使うと+0.13kgにしかならないのでとても軽量です。
これは他メーカーのオールシーズンテントと重量の比較をした表です。
メーカー | テント名 | 重量 |
---|---|---|
ヘリテイジ | エスパース・マキシムナノ | 1.25kg |
MSR | アクセス2 | 1.64kg |
アライテント | エアライズ1 | 1.36kg |
ニーモ | クナイ2P | 1.71kg |
モンベル | ステラリッジ テント2 | 1.23kg |
ファイントラック | カミナドーム2 | 1.31kg |
ダンロップ | VL-Series Light Weight Alpine Tent | 1.3kg |
シングルウォール・ダブルウォールを切り替えられる
シングルウォール
・ノーマル状態はシングルウォールテントで、シングルウォールのままでも超撥水性、耐雪性、防汚性があります。どうしても荷物を軽量化したいという方はシングルでも良いかもしれません。
シングルウォールとは、室内と外がひとつの壁で区切られた形式のテントで、設営が楽だったり軽量というメリットがある反面、前室が無いため降雨に弱かったり、結露を起こすなどのデメリットがあります。
ダブルウォール
オプションのレインフライをつけてダブルウォールテントにすることも出来ます。日本では天候が不安定で降雨の確率が高いため、レインフライをつけておくことによって雨に降られても安心して設営しておくことが出来ます。
ダブルウォールテントとは、室内と外が二つの壁(フライと本体)で区切られた形式のテントで、降雨や降雪に強かったり、結露しにくかったりと言うメリットがある反面、濡れたときに重くなったり、設営がシングルより大変というデメリットもあります。
設営方法とテントの詳細
ここからはマキシムナノの設営の仕方とテントの詳細について紹介して行きます。
設営の仕方
1.まず、本体を広げた後、ポールを伸ばしながら、一つ目のポールスリーブに入れていきます。
- スリーブはどちらが先でも構いません
- テン場が狭い場合はポールを先にすべて伸してしまうと危ないので、スリーブに入れながら徐々に伸していきましょう。
2.2本目のポールをもう一方のスリーブに挿し、2本とも石突をアイレット(ポールのストッパー)の内側の穴に差します。
- アイレットは内側と外側の2つが有りますが、凍結や濡れでテントが伸びきらなくなった場合に、外側に挿し込める様になっています。
3.片方のポールをそれに対応するアイレットを持ちながらポールスリーブに押し込んでいきます。
押し込めたら、持っているアイレットの内側に石突きを挿して固定します。(内側まで届かない場合は外側)
4.もう一方のポールも同じように押し込んでいき写真のようにテントを自立させます。
5.この後、フライシートを被せるなら入り口を揃えて被せた後、4つ角の中腹に辺りにある穴にフライシート側に付いているピンを挿し、本体に固定します。
6.グランドシートの上に本体をのせた後、ペグを上の写真の順番で、打って固定していきます。
※シングルウォールで使う場合は1~4までです。
ペグを打てないところでは張り綱におもりを付けて固定します。
テントの詳細
降雪時のテントの出入りでも雪がテント内に侵入しないように出入り口が吹きさらしになってます。吹きさらしはファスナー式に比べ出入りはしにくいですが、作りがシンプルでファスナーのように凍結や砂噛みでの破損や開閉出来なくなるという不安が無くなります。
テントの前後には高い位置にベンチレーターがあり、効率よく換気をすること出来ます。ベンチレーターのカバーには芯が入っているので降雪で潰れて換気が出来なくなることもありません。
天井にはピンが4つ付いていて、別売りのハンモックネットを付けると小物類などを簡単に整理しておくことも出来ます。私はロープを吊り下げて、ヘッドライトやサングラスなどを掛けて使っています。
テントの側面には小さなポケットが付いているのでシュラフやテントなどの袋を入れておくと朝起きて探す必要がなくなります。
まとめ
マキシムナノはひとつ持っておけば夏山から厳冬期登山、キャンプまで、何にでも使える優れものです。山でいろいろなことをしたいけど、テント選びに悩んでいる人はこの記事をひとつの参考にして、マキシムナノを検討してみて下さい。
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